知りたがる話。
猛暑だった8月もあっという間に終わり、ついに9月に突入した。夕方新宿通りを歩いていたら(写真)、明らかに日が短くなっていることを実感した。僕の場合、酒量と夜の長さは正比例の関係にある。つまり、夜が長くなるにつれて、お酒の量も増えるのだ。ということで、今後、酔っ払う回数が増えていきますので、周囲のみなさん気をつけてください。
さて、みなさんは携帯電話(スマホ)を落とした経験はあるたろうか。おかげさまで僕はその経験がない。それどころか、財布さえ落とした経験がないのだ。いくら酔っ払っていても、その辺は大丈夫なのだから不思議といえば不思議だ。ところでみなさんは、他人のスマホを偶然拾ってしまったとき、どのような行動を取るだろうか。
今日発売になった週刊東洋経済に興味深い記事が出ていた。昨年5月、世界的なセキュリティ会社であるシマンテックが面白い実験を行った。それが、スマホを拾った人がどのような行動を取るかを調べる実験だったのだ。
アメリカのニューヨークやサンフランシスコなどの町中にスマホ50個を置き、それを拾った人がどうするかを調べた。結果はどうだったと思いますか?なんと、50人のうち44人が、個人情報と関連するアプリケーションを開き、うち35人は個人情報を閲覧したのだ。
一方、昨年、日本の警察庁が受け付けた携帯電話の紛失届けは28万件あったが(多いねえ。)、拾得物届出のほうは僅か5%程度に留まった。つまり、携帯電話を紛失すると見つかる確率はほぼゼロに近く、拾った人が個人情報をしっかり見ている、そう考えざるを得ないのが現状というわけだ。
もし、僕が誰かの携帯電話を拾ったら、間違いなく警察に届けると思う。操作方法をよく知らないというのもあるが、本来僕は、他人の個人情報にあまり興味がないのだ(エロス情報だけは関心があるが。)。会社で人事も長年やっているが、良いか悪いかの議論はあるかもしれないけど、正直言うと、社員のことを深く知ろうという気持ちはあまりないのだ。
以前、人の過去にあまり関心を持ちすぎるのは如何なことかと書いた(http://iroero.jugem.jp/?search=%C0%F5%C5%C4%BC%A1%CF%BA)。このスマホ実験の結果や、警察庁の携帯電話の紛失・拾得の届出状況を見ると、他人の過去や現在に関する情報を多くの人が知りたがっている現実を、改めて知らされた感じがした。最後にもう一度書くが、知りすぎるというのは、決していいことではないと思うが、如何だろうか。